『マイ・ブラザーズ・ウェディング 4Kレストア版』ベルリン映画祭にて上映
第76回ベルリン国際映画祭フォーラム・スペシャル部門にて、 『マイ・ブラザーズ・ウェディング 4Kレストア版』が上映されます。
〈ベルリン映画祭作品ページ〉
berlinale.de/en/2026/programme/202616538.html
第76回ベルリン国際映画祭フォーラム・スペシャル部門にて、 『マイ・ブラザーズ・ウェディング 4Kレストア版』が上映されます。
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2/11(水・祝)12:30『マイ・ブラザーズ・ウェディング』上映後
ゲスト:榎本空さん(文筆家、翻訳家)/ 高橋一さん(思い出野郎Aチーム)
… お二人から見たバーネット作品の見どころとは
2/14(土)12:30『キラー・オブ・シープ』上映後
ゲスト:ピーター・バラカンさん(ブロードキャスター)/ 大和田俊之さん(アメリカ文学者・ポピュラー音楽研究者)
… バーネット作品の音楽を中心に、お二人にお話しいただきます
冷静な観察者の視線と詩⼈の感性で、黒人コミュニティの日常と、そこで生きる人々の人間性をスクリーンに映し出してきたチャールズ・バーネット。音楽権利の問題や配給の壁に阻まれ、その作品に触れる機会は長らく限られていた。そのため映画史の中で埋もれた存在となっていたが、2007年、代表作『キラー・オブ・シープ』の広範な公開を機に、あらためて“再発見”されることとなった。
コミュニティの内側からの親密なまなざしと、抑制された叙情性を湛えた作風は、バリー・ジェンキンス、エイヴァ・デュヴァーネイ、ラメル・ロスら現代の黒人独立系映画作家たちへと受け継がれ、いまではアメリカ映画史における偉大な監督の一人として、世代やジャンルを超えて多くの表現者から深い敬意を集めている。
本特集「チャールズ・バーネット エブリデイ・ブルース」では、南ロサンゼルスを舞台にした初期二作――伝説的傑作『キラー・オブ・シープ』と、再編集を経て甦った『マイ・ブラザーズ・ウェディング』――を、ともに最新の4Kレストア版で日本劇場初公開。
約半世紀の時を超え、ついに日本のスクリーンへ――
約半世紀の時を超え、
ついに日本のスクリーンへ――

1944年4月13日、ミシシッピ州ヴィックスバーグ生まれ。幼少期に家族とともにロサンゼルスへ移り、サウス・セントラル地区のワッツで育つ。電気技師を目指してロサンゼルス・シティ・カレッジで学んだのち、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に編入。創作ライティングの授業をきっかけに映画制作を志す。大学院では映画制作(MFA)を専攻し、この時期にジュリー・ダッシュ、ハイレ・ゲリマらと協働。のちに批評家クライド・テイラーによって「L.A.リベリオン」と呼ばれるようになる、アフリカ系アメリカ人を中心とした若手映画監督グループの一員として活動した。
初長編作『キラー・オブ・シープ』(1977)は学生映画ながらベルリン国際映画祭フォーラム部門で国際批評家連盟賞を受賞。その後も『マイ・ブラザーズ・ウェディング』(1983)、『トゥ・スリープ・ウィズ・アンガー』(1990)、『The Glass Shield』(1994)などの長編を発表。短編やドキュメンタリー、テレビ映画も手がけながら、アフリカ系アメリカ人の生活と歴史を一貫して描き続けている。2017年には、長年の功績に対してアカデミー名誉賞を授与された。
現在は、ウォルター・ディーン・マイヤーズ『ニューヨーク145番通り』の映画化など、複数の企画に取り組んでいるほか、南北戦争の英雄であり、下院議員も務めた元奴隷ロバート・スモールズを描く映画の監督にも名を連ねている。また、『キラー・オブ・シープ』『マイ・ブラザーズ・ウェディング』をはじめ、後期作『The Annihilation of Fish』の4Kレストアも完了しており、アメリカ映画史における重要作家の一人として、いまも国際的な注目を集めている。
家族を養うため屠殺場で働くスタンは、空虚な日々を送っている。貧困と疲労、希望の乏しい現実の中で、彼は次第に感情を閉ざし、妻は孤独を募らせていく。 UCLA映画学科の修了課題としてほとんど素人のキャストで完成させたバーネット初の長編作品。音楽権利の問題から長らく公開が叶わず「幻の映画」とされていたが、完成から30年後の2007年についにアメリカで劇場公開が実現。2025年に完成した4K修復版では、ラストシーンを彩る楽曲がバーネットが当初望んでいたダイナ・ワシントン「Unforgettable」に差し替えられた。写実的なまなざしと、詩情豊かな映像美が融合した、アメリカ映画史に深く刻まれる傑作。
監督・脚本・製作・編集・撮影|チャールズ・バーネット
音響|チャールズ・ブレイシー
出演|ヘンリー・G・サンダース、ケイシー・ムーア、チャールズ・ブレイシー
原題:Killer of Sheep|1977年|アメリカ|英語|80分|モノクロ|スタンダード
日本語字幕:碓井洋子|字幕協力:映画美学校 翻訳仕事場プロジェクト
1981年 第31回ベルリン国際映画祭〈フォーラム部門〉国際批評家連盟(FIPRESCI)賞受賞
1982年 ユタ/U.S.映画祭(現サンダンス映画祭) 最優秀賞受賞
1990年 米国議会図書館「ナショナル・フィルム・レジストリ」選定
2002年 全米映画批評家協会 編『The A List: 100 Essential Films』選出
2007年 ニューヨーク映画批評家協会賞 特別賞受賞




家業のクリーニング店を手伝いながら漫然と日々をやり過ごす、“大人になりきれない若者”ピアース。弁護士の兄が裕福な家庭の女性と婚約したことで、ピアースは居心地の悪さと劣等感を募らせる。同じ頃、刑務所から出所した親友ソルジャーと再会した彼は、家族への義務感と親友への忠誠心の板挟みになり、ある選択を迫られる。
長編二作目となる本作では、黒人コミュニティ内の階級差や世代間の心理的な隔たり、社会的成功から取り残された若者たちの苛立ちが、日常の隙間から静かに浮かび上がる。ピアースの優柔不断で不器用なふるまいが、ときに可笑しみを、ときに哀しみを呼び起こす、バーネット流のトラジコメディ。
監督・脚本・撮影|チャールズ・バーネット
助監督|ジュリー・ダッシュ
編集|チャールズ・バーネット、エド・サンティアゴ(2008年)
製作|チャールズ・バーネット、ゲイ・シャノン・バーネット
出演|エヴァレット・サイラス、ジェシー・ホルムス、ゲイ・シャノン・バーネット、ロナルド・E・ベル、サイ・リチャードソン
原題:My Brother’s Wedding|1983年・115分|2008年・82分〈ディレクターズ・カット〉
アメリカ|英語|カラー|スタンダード|日本語字幕:加藤初代
| 都市 | 劇場名 | 公開日 |
| 関東 | ||
| 東京都渋谷区 | シアター・イメージフォーラム | 2026/2/7- |